リスティング広告(Google広告)を始めて数ヶ月、いい感じに成果も見えてきて、ちょっと面白くなり始めた担当者様は結構これを思うみたいです。私も過去に何度も質問されたことがあります。
自社サイト訪問者にディスプレイ広告を出すリマーケティング(リターゲティング)ができるなら、できそうなもんじゃないかって理屈ですね。
競合の商品を買おうか迷ってる人に、ちょっと魅力的なインセンティブをつけて掠め取っていこうという、なかなかいやらしい積極的な考え方です。
Google広告には競合サイトターゲティングといったそのものズバリの設定項目はありません。
Googleにログオンした状態でChrome使ってて、広告パーソナライズのオプトアウトをしていない人に限れば、技術的には可能だと思いますが、
Cookieを使ったリマーケティング(リターゲティング)ですらプライバシー保護的に難しくなっている状況下、あからさまなやり方で、ユーザーに「やってんな」と感づかせたら広告主もGoogleも大炎上でしょうね。
Googleの社是?標語?から「Don’t Be Evil」が消えたと話題になって久しいですが、だからって好んで邪悪なことは流石にしない…
…最近はそうでもないんで、ちょっと引くんですが。
ここまで読み進めて来た方ならお気づきでしょうが、アドファントでは『(直接的な)競合サイト訪問者へのリターゲティング(リマーケティング)』というサービスはご提供しておりません。
恥を忍んで白状するなら、(プライバシー保護に配慮した上での)やり方がわかりません。
逆に、まともなNet広告運用業者ならそんなのメニューに載せるわけがないと開き直ってすらいます。
追記:
「ライバルマーケティング・ライバルターゲティング」を謳う業者があるけど?との問い合わせをいただきます。詳しくはわかりませんが、【ライバルリマーケティング・ライバルリターゲティング】ではないのがポイントなのではないでしょうか。
直接的ではありませんが、こんなターゲティング方法があります。
これらはアドファントでも実施しており、それなりに成果を出してきております。
Google広告には「カスタムオーディエンス」を設定する機能があります。
アフィニティ(親近感:興味がある)・インテント(意思:購入意欲がある)のレベルで設定できます。
ターゲットにしたいユーザーが注目している商品のキーワード(社名・商品名など)やURLが設定できますので、このリストをディスプレイ広告のターゲットに設定すれば、かなり近いことが可能です。
ただし「このリストを元にGoogleが判断してターゲティングするよと」いうことであって、競合サイトをターゲティングできるとはどこにも書いてありませんのでその点は注意が必要です。
Google広告には、自社が持っている顧客データをアップロードして、そのデータをもとにターゲティングを行う仕組みがあります。さらにその類似ユーザーをターゲットにすることも可能です。自社の顧客の類似ユーザー=競合サイト訪問者とは限りませんが、強めのリードであることは間違いないでしょう。
カスタマーマッチはしっかり効果が出せる正攻法ですので、競合サイトリターゲティングより、よっぽどCVに寄与できると考えます。
位置情報を使ったターゲティングができる広告もあります。
過去に競合店にいた人に対して広告を出すことができます。
などといった使い方が考えられます。
競合へのリアル訪問者をターゲティングすることで、かなり面白い成果が出る場合もあります。
競合サイト訪問者ターゲティングに近いものとしてよく使われるのは、Yahoo!ディスプレイ広告のサーチターゲティングじゃないでしょうか。
Yahoo!で特定のキーワードで検索した人をターゲットとして、ディスプレイ広告を出せます。
Facebook広告、Twitter広告でも近いことはできます。
特にFacebook広告は、条件が整えば、まんま競合サイト訪問者をターゲットにできるらしいです(弊社ではやったことがないです)。
検索連動広告なら競合サイト訪問者にリマーケティングとか細かいこと考えず、競合他社の商品名をキーワードとして登録すればいいだけです。
実例として、「クレアラシル」で検索してみてください。そこには多分「プロアクティブ」の広告がガッツリ出てくるはずです。そういうことです。
他社が商標権をもっている商品名などをキーワードに登録するのは、法的にグレーだとかも言われてます。
クレアラシルは、やめてくれとプロアクティブに連絡しているかもしれません。
でも広告主によっては、グレーならやります。
やるかやらないかは御社次第です。そういうことです。
業種・業界によっては、こういったターゲティングもやってみる価値はあるかもしれませんね。
その際にはぜひご相談ください。